発達障害の当事者ミーティング こんとんADHD分会のページ

発達障害の当事者ミーティング こんとんADHD分会について


このWebページは、札幌で開催されている「発達障害の当事者のミーティング こんとん」の別グループ、ADHD分会の内容を紹介するものです。呼びかけ人の木村さんの文章を以下に掲載します。






こんとん成人ADHD分会設立にあたって(2013年6月 木村和広)



■ADHD(かもしれない)当事者の方へ


この会はここ数年話題沸騰、書籍も多く発売されているADHDの自助グループです。
自助グループとは、似たような悩みを持つ当事者が集まり体験を共有することにより、安心や悩みの軽減を得られる場所になればと考えています。
この会はADHD診断を受けている人も、診断は受けていないけど自分で自覚がある人も気軽に参加できます。

ADHD当事者は一見定型の人(発達障害ではない人)と変わらないように見えますが、実は本人も気付かないような生きづらさを持っています。
片づけが出来ない、忘れ物が多い、集中力が続かない、落ち着かない、仕事の段取りが悪い、物事を先送りし期限が守れない、うっかりミスが多い、話の途中で割り込んでしまう、などなど。
そんな定型の人よりちょっと苦手なこと、ADHD特有の悩みを軽減、緩和することが出来たらちょっと生きやすくなるかも知れません。
なお、上記の症状は一次障害と言われますが、それに伴うイライラやパニック、爆発や不眠などの二次障害を持つ参加者も多くいます。また、ADHDの診断名があったとしてもすべて同じ症状の人は一人もいません。ですので、当事者同士がお互いに思いやりのこころをもって接することが求められます。

ADHDは理想を高く持ちがちです。「自分はもっと出来る人間だ」という気持ちは、出来ない現状の否定にもなりかねません。
病院での診断の有無に関わらず、自分の出来ない事を受け入れて向き合うことにより、改善への道は開かれると思います。
個人的には、現在が50点ならば実現不可能な百点満点より、実現可能な70点を目指すのがよいと思います。
ミーティングに参加すると、今までの生活では見つけられない何かがあるかもしれません。
あなたの参加をお待ちしております。

■自閉症スペクトラムやLDとの合併について
現在、一般的に言われる発達障害はアスペルガーを含む自閉症スペクトラム障害、学習障害(LD)、ADHDなどがあります。これらの障害は当事者が単独で持っていることは少なく、複数の発達障害を合併して持っている場合が多いと思います。
この会は、主にADHDの特徴が強く出ている当事者を中心として考えています。
ADHDの特徴が強い当事者は話し好きで落ち着きがなく人の会話にも割り込むため、話すのが苦手で物静かな自閉症スペクトラムが強い当事者にとっては時に迷惑な存在になりかねません。
もしあなたが複数の特徴や診断を持っている場合は、上記のことに少し気をつけて参加していただければと思います。

■ミーティングルールと参加者の心得
  • 元気に挨拶しましょう。
  • ミーティングは当事者のみのクローズドミーティングとします。
  • 治療ミーティングではありませんので、医療行為などは行いません。また、援助者もいません。
  • 本名は名乗る必要はありませんが、その場合はニックネームを名乗ってください。
  • 発言の時間を守りましょう。話しすぎて他の参加者の迷惑にならないように。
  • 会費はありませんが参加者は献金をお願いします。献金は1円以上いくらでも構いません。
  • 会費はお茶代やコピー代、備品代などに使います。
  • 特定のファシリテーターは置かずに、司会者は輪番制とします。(最初は固定の予定です。)
  • 慣れてきたら、輪番制の会計係も決めて献金の管理をお願いします。
  • 参加者(会員)は平等で、上下関係はありません。参加者全員でグループを育てていきましょう。
  • 誰かにやってもらうのではなく、率先して自分で準備や片付けに参加しましょう。
  • 出来ることやその度合いは同じADHDであっても参加者一人一人が全てバラバラです。自分が出来るからといって、人に押し付けたり出来ないことを責めたりはしないようにしましょう。
  • 気分や体調が良くない時は、発言をパスしても構いません。
  • ミーティングの参加・不参加やミーティング中の退席は自由です。事前連絡も必要ありません。遅刻しても早退しても怒られません。
  • ミーティング時間は全部で90分。途中で5分休憩します。
  • 3ヶ月に1回テーマディスカッションの時間でビジネスミーティング(会の運営についての話し合い)を行います。(予定)

    ■ミーティングの流れ
    (会場に着いたら机を並べて、お茶の用意をしましょう。お茶菓子は用意しません)
    1.プログラム読み合わせ。
    2.最初は一人ずつ自己紹介(ニックネーム)と最近大変だったこと、悩みなどをおろします。
     (5分/人くらい?で言いっぱなし、聞きっぱなし)
    3.休憩
    4.テーマディスカッション(ADHD特有の悩みなどをテーマに。発言者は挙手制で話の腰を折らない。一回3 分まで)
    5.後片付け(机をもとに戻して、使った器は洗って片付けましょう)

    ■みんなが笑える、安全・安心な場所に
    この会は当事者だけの集まりですから、出来ないことを叱られたり馬鹿にされたり、また妙に心配されることもありません。当事者同士で失敗は笑い飛ばしながら前向きに、みんなが安心できる安全な場所になればと願っています。

    以上


    ADHD分会あてのメールは adhd(アットマーク)conton.netあてにどうぞ

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